★ 2009年2月13日 朝日新聞(朝刊)東京版27面に掲載された記事です。
(asahi.com > マイタウン > 東京 より)



水守る思いつながれ
2009年02月13日

  ◆遊んで学ぶ、母の着想
   お絵かき・工作…来月、神宮前で展示会


 かけがえのない地球や命の源である水を守りたい――。そう思って集まった母親たちが、初めは子どもたちに地球や水の絵を描かせた。次には地球の模型作りに乗り出した。そして今は、川の水質調査を第3弾の取り組みとして続けている。わずか1年で全国に広がったこうした活動の展示会が3月、都内で開かれる。(大塚晶)


 運動を続けているのは、札幌市に本部を置く「水を考える女性会議」。昨年3月、水は生命の根源でありながら世界的に深刻な汚染が止まらないことなどから、「母として女性として黙認できない」「未来の子どもたちにきれいな水を残したい」と考えた札幌市の南方(なんぽう)多恵さん(49)らが立ち上げた。


 まずは子どもたちに地球や水をイメージした絵を描いてもらい、それを展示することから始めた。その後、第2弾の取り組みとして地球の模型を作った。素材にしているのは紙粘土や和紙、木の蔓(つる)など自然にあるもの。全国各地をリレーしてみんなで少しずつ一つの地球の模型を完成させたこともある。


 この間、母親を中心とする会員が少しずつ広がり、今は約50人。開いた展示会は、1年足らずという短い期間にもかかわらず全国三十数回に上る。昨年7月に北海道・洞爺湖サミットが開かれた際には、4759人の署名を当時の福田首相あてに提出し、水環境の保全を訴えた。


 08年8月からは身近な川の水質調査を始めた。水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD)などを調べる簡易キットがあり、子どもたち自身が調べられる。埼玉県や山形県、札幌市などで調査を行い、都内でも展示会に合わせて3月7日、皇居のお堀や神田川などを調べる。各地の調査結果もここで公表する。


 関東支部長の清水美恵さん(43)は「今までこういう活動はしたことがなかった。地球の水の大切さをみんなで分かち合っていきたい」と言う。本部長の南方さんは「命がけで子どもを守る母親として、みな直感的に動き出したと思う」と話している。


 今は「水汚染の問題は全世界の国々が手をとりあい、対処しなければならない」「多くの命が苦しむ前に手を打ってください」など世界中の国家元首に訴える署名集めをしている。ある程度集まったら、子どもたちが「きれいな水を残して」と願いをこめて絵を描いた風呂敷に、署名を包んで各国に送るつもりだ。


 東京での展示会は3月7日〜4月4日。渋谷区神宮前5丁目の国連大学ビル1階「地球環境パートナーシッププラザ」で。初日の7日は午後1時から、貝や紙、風呂敷へのお絵かきや惑星作りなどの「子どもワークショップ」もある。いずれも無料。問い合わせはメール(info@mizujosei28.org)で。